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企業の早期離職率について、小売業・サービス業は平均値を上回っています。
特に多い離職の理由としては、以下のようなものが挙げられます。
①仕事内容のミスマッチ
②休日が少ない、有給が取りづらい
③職場の人間関係が望ましくない
④仕事上のストレスが大きい
⑤キャリア形成が見込めない
なかには、「上司・経営者の仕事の仕方(経営方針)が気に入らなかった」「社風が合わなかった」といった理由も少なくありません。
本記事では、このようなミスマッチを防ぐための対策として、「経営管理者の考え方」に焦点を当ててご紹介します。
まず、企業規模や配属部署によっては経営者との距離が近く、経営管理者の考え方が業務に反映される度合いが高いケースもあります。
当社も、このように経営管理者との距離が近い企業です。
仕事に対する考え方や価値観は人それぞれ異なり、既に浸透してしまっている仕事観は簡単に変化させられるものではありません。
したがって、特にこのような企業では、経営管理者の考え方と自分の考え方のマッチ度が低いと、当然働く意欲の低下や離職に繋がってしまいます。
X理論Y理論
そこで、アメリカの心理学者であり経営学者であるマグレガーが提唱した、X理論、Y理論をご紹介します。
マグレガーは、経営管理者の基本的な考え方によって従業員の働く意欲が左右されているとし、旧来の考え方をX理論、新しい考え方をY理論といいます。
それぞれの特徴をまとめると、以下のようになります。
ぜひ、それぞれ自分が当てはまる考え方はどれか、何個当てはまるかをチェックしてみてください。
【X理論】
・人間は生来、働くことが嫌いで、できれば働きたくないと思っている
・したがって、強制され、命令され、脅かされないと力を出さないし、命令され、責任を取らず、野心も持たず、安定を望んでいる
【Y理論】
・働くことは人間の本性であり、条件次第で満足感の源になる
・自分が進んで立てた目標には、自らムチ打って取り組む
・目標達成に献身的に取り組むかどうかは、マズロー(※)の尊敬の欲求、自己実現の欲求が充たされるかどうかによる
・条件次第で責任を引き受け、進んで責任をとろうとする
・問題解決のために創意工夫を凝らす能力はたいていの人に備わっている
※マズローによる欲求階層
この理論が提唱されたのは1950年代後半ですが、1960年代で既にY理論に基づいた経営方法が望ましい、と主張されていました。
しかし、X理論的な考え方は、経営管理者のみならず従業員にも浸透しており、半世紀後の現代においても払拭されてはいません。
特に、「働くことが嫌いで、できれば働きたくない」という考え方は根強いのではないでしょうか。
例えば、「仕事は楽しくないもの。指示されたことをこなして安定して働きたい」という考え方を持っているにもかかわらず、上司や経営者から「自分次第で仕事は楽しくなるもの。自ら目標を立てて、創意工夫するべき」と日々言われていたら、働く意欲は向上するでしょうか?
経営管理者との考え方が極端に合わないと、窮屈になってしまい、離職に繋がりかねません。
このようなミスマッチを防ぐために、就活の際は企業の方針や経営管理者の考え方、一緒に働くことになる従業員のことをできるだけ把握しておきましょう。
具体的には、
・企業のホームページを隅々まで見る
・企業パンフレット等を見る
・企業や従業員のSNSをチェックする
・説明会やインターンシップに申し込んでみる
・応募前に問い合わせてみる
・応募し、面接時にたくさん質問をする
など、できる限りの調査や行動を起こしてみることをお勧めします。
しかし、ホームページやパンフレットでは、どうしても信憑性に欠けてしまう部分があるかと思います。
なので、特に面接は経営管理者や人事部から直接リアルな話を聞ける大きなチャンスです。
質問内容が選考に左右されるのではないかと、本当は聞きたいことがあるにも関わらず口に出せないこともあるかと思います。
面接は、自己PRだけではなく、企業から求職者への情報提供の場でもあります。
また、たくさん質問をするということは、それだけ企業に関心を持っている、真剣に就職活動している、と面接官から感じてもらえるチャンスです。
あくまで当社の採用担当である筆者の見解ですが、少しでも就活生・求職者の皆様の参考になれば幸いです。
※2021年8月10日の社名変更に伴い一部修正(2021/8/20)