職業選択の基準10選

【適職を考える】職業選択の基準10選

就職や転職をする際、誰もが何かしらの基準を持って職業選択を行っています。

たとえば、「事務職」「家から近い職場」「給与が◯円以上」「休みが◯日以上」など。

どのような基準を設定するかはもちろん個人の自由ですが、一方で限定的な視点に留まってしまい、他の可能性を狭めてしまったり情報収集が不十分になってしまう可能性もあります。

そこで本記事では、適切な職業選択につながる方法や視点をご紹介します。
ご自身の価値観やライフスタイルと重ね合わせながら、ぜひ考えを整理してみてください。

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1.好きなことを仕事にする

好きなことであればスタート時点の意欲が高く、行動力が高いことや壁にぶつかっても諦めずに頑張れるという強みがあります。

しかし一方で、「自分の好きなことを仕事にしようがしまいが、最終的な幸福感は変わらない」という研究結果も出ているので、「なぜ好きなのか」について慎重に深掘りすることや、長期的な目標を立てること、学び続ける姿勢が大切です。

 

2.給料の多さで選ぶ

家庭を持っている人や、趣味にお金がかかる人などは特に給料を重視する人が多いでしょう。

給料はモチベーション向上につながるシンプルな基準の一つです。
年収400万〜500万までは、給料に伴う幸福度も上昇しやすいと言われています。

一方で近年はワークライフバランスの重視やメンタルヘルス問題も顕著になっているため、過重労働等には気をつけましょう。

 

3.業界や職種で選ぶ

こちらもポピュラーなキャリア選択の基準です。

未来予測から将来性のありそうな業種を選んだり、自分のスキルが活かせる職種を選ぶのは当然と言えば当然です。

実は2022年卒学生の就職活動における企業選択のポイントは「安定している」が42.8%ともっとも多く、新型コロナウイルスの影響による不透明な経済状況などから安定性が重視されるようになったと分析されています。

 

4.仕事の負担の程度で選ぶ

ハードな仕事よりもできるだけ負担が少ない仕事を選びたくなるのは誰にでもあり得ることです。

言うまでもなく、残業時間が月80時間を超えるようなハードワークにはストレスによる脳卒中や心筋梗塞などにかかりやすくなるなどの弊害があります。

ただし、楽すぎる仕事よりは適度な難易度のある仕事の方がスキルアップややりがいにつながり、結果的に満足度も高くなります。

 

5.性格テストで選ぶ

いくつかの質問に答えることで自分の強みや適職を診断してくれるツールは、今となってはどれを使えばいいか分からないほどあふれています。

専門家によって理論に基づいて作成されたものも多くありますが、特に信頼性のないテストは星占いなどと同様にバーナム効果に気をつけたいところです。

結果に基づいて職業選択をするというよりは、その結果を参考に自分のモチベーションなどを分析するツールとして活用するといいでしょう。

 

6.自由度の大きさで選ぶ

1380人の労働者を集めた台湾の研究では、次の3つのポイントをもとに被験者が働く会社の自由度を調べました。

①作業のスケジュールを好きに設定できる
②タスクを好きなように選ぶことができる
③給料や社内ルールに好きな意見を言える

結果、職場での自由度が高くなるほど仕事への満足度が上がり、離職率が下がるという傾向が見られました。

残念ながら上記のような自由が認められる会社はごく少数かと思われますが、「どこまで自由にやれるか」といった観点は重要になります。

 

7.達成感を得られるかで選ぶ

人のモチベーション向上に大きな影響力を与えるのは、「ものごとが前に進んでいる」という感覚であると言われています。

達成感が小さなものでも構いません。
「結果に対するフィードバックが(どのように)得られるか」が適職探しでチェックしておきたいポイントです。

 

8.ビジョンや評価軸が明確かで選ぶ

人は自分の幸福を他者との比較で決めてしまう傾向にあることから、「不公平感」は満足度の低下やストレスにつながります。

また、「会社がどんな価値観で動いているか分からない」「この仕事が何に役立つか分からない」といった労働者の声もよく聞かれます。

「信賞必罰がはっきりしていること」と「タスクが明確であること」がモチベーション向上につながります。

 

9.業務内容にバリエーションがあるか

モチベーション低下の一つの要因として「飽き」があります。

さまざまなスキルや能力を活かせる職場で働いた場合、仕事の満足度との相関は、6番目に紹介した「自由度の大きさ」がもたらす満足度の相関と変わらないという研究結果もあります。

 

10.どれだけ世の中に貢献できるかで選ぶ

他者への親切(貢献)によって人間が持つ次の3つの欲求が満たされます。

①自尊心:「自分は有能なのだ」という感覚が得られる
②親密感:他者と近くなった気分になり、孤独感が薄れる
③自律性:自分で自分の幸せを選択できた

どんな仕事でも他者に貢献している部分が必ずありますが、大切なのはその事実を感じられることや目に見えることです。

最近ではSDGs(持続可能な開発目標)を掲げ、世の中への貢献を可視化していている企業が増えているので、参考のポイントにしてみてはいかがでしょうか。

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以上、職業選択の方法や視点をご紹介しました。

改めて自分が何を大切にしているかを明確にすることで、今までとは少しでも異なる価値観や選択肢が見えてくるかもしれません。