2023卒の皆さん、自己分析はもうお済みですか?
昨今は大手ポータルサイトに適正診断ツールが組み込まれており、スマホで、かつ短時間で自己分析が行えて便利ですよね。
ちょっとした心理テストを行うような気分でやってみたことのある方も多いのではないでしょうか?
一方で、その結果を職業選択やキャリア形成のために活用した方はあまり多くないのではないでしょうか。
近年は、働く人の意識の多様化等に伴い、職種・地位・資格・経験年数・処遇などの外的キャリアだけでなく、自分にとって働くことの意味・意義・価値などの実存的な側面を強調した、内的キャリアの関心も高まっています。
日本生産性本部 平成31年度「新入社員働くことの意識調査」
個人の尊重に重きが置かれる今日では、これまでの企業主導の能力開発に加えて、個人が自らのキャリア形成を考え、主体的に職業能力開発に取り組む必要が高まっています。
キャリア形成において出発点となる“自己理解”のための自己分析を、形式的にではなく、効果的に行い、活用していくことが重要です。
そこで本記事では、ハローワークで無料で受けられる適性検査・興味検査を4つご紹介します。
まず、ハローワークの適性検査を受けるメリットとして大きいのは、「より正確に診断できる」点にあります。
先に述べたポータルサイトの簡易検査は自分自身で結果を解釈する必要がありますが、ハローワークでは診断後に相談員の方からフォローアップしてもらうことができます。
なので、新卒の方だけではなく、前職でミスマッチや能力の発揮ができずに退職してしまった転職組の方にとっても有効なツールです。
1.厚生労働省編一般職業適性検査(GATV)
適用対象 | 中学2年生以上(13〜45歳未満)の生徒・学生・求職者 |
測定因子・分野 | 15種の下位検査(試筆検査11種、器具検査4種)から9種の適性能(知的能力、言語能力、数理能力、書記的知覚、空間判断力、形態知覚、運動共応、指先の器用さ、手腕の器用さ)を測定し、適正職業群を示す |
実施方法 | 試筆検査法、器具検査法。集団・個別実施とも可能 |
所要時間 | 試筆検査45〜50分、器具検査12〜15分 |
2.職業レディネス・テスト(VRT)
適用対象 | 中学生・高校生。場合によっては大学生でも可 |
測定因子・分野 | 6つの職業領域(現実的、研究的、芸術的、社会的、企業的、慣習的)への興味・自信と、3つの志向性(対情報:D、対人:P、対物:T)から、職業興味、基礎的志向性(D、P、T)、職業遂行に関する自信度をみる |
実施方法 | 質問紙法(職務を記述した設問に興味と自信を回答、日常の行動傾向を回答)。集団・個別実施とも可能 |
所要時間 | 約45〜50分 |
3.VPI職業興味検査
適用対象 | 大学生・短大生を中心とする若年者 |
測定因子・分野 | 6つの職業領域(現実的、研究的、芸術的、社会的、企業的、慣習的)尺度と5つの傾向尺度(自己統制、地位志向など)から、職業興味や職業選択における心理的傾向をみる |
実施方法 | 質問紙法(160の具体的な職業名)。集団・個別実施ともに可能 |
所要時間 | 実施時間15〜20分、自己採点5〜10分 |
4.キャリア・インサイト
適用対象 | ECコース(概ね18〜34歳で職業経験が少ない者)とMCコース(概ね35歳以上で職業経験がある者)がある |
測定因子・分野 | 適正診断、総合評価、職業情報、キャリア・プランニングの4つのコーナーにより構成。適正診断コーナーは、能力、興味、価値観、行動特性の4つの検査を含む |
実施方法 | パソコンに向かってマウスとキーボードで回答していく |
所要時間 | 90〜120分(分割して実施可能) |
興味のある方は、管轄のハローワーク窓口で相談するか、予めお電話で問い合わせましょう。
札幌新卒応援ハローワーク「適性検査を受けてみませんか?」
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